人を動かす

人を動かすとは具体的にどういうことか?
皆さんは部下をお持ちになった経験はあるだろうか?
また、部下でなくてもチームとして人と一緒に動いたケースはあるだろうか。
おそらくほとんどの人が経験をしているはずだ。
そして成功したケースもあれば、うまくいかなかったケースも経験しているはずだろう。
その差はなんだろうか?
いろいろな要因はあるが、私は結論的に人を動かす能力に課題あったのだと思う。
そこでこの記事では人を動かすテクニック、主に上司を動かすマネジメントについてまとめていきたいと思います。
「人を動かす」とは何か?そのプロセスとボスマネジメントについて整理!
前段のようにビジネスにおいて人を動かす事は頻繁に発生する。そこにはリーダーシップが求められ、
上司が部下を動かす 「マネジメント・リーダーシップ」はまず必要なシーンだ。ここはいろんなリーダーシップ論があり、当サイトでもいくつかの記事を出している。
pm理論
https://arusora1480.com/logic_pm/
x理論y理論
https://arusora1480.com/x_ylogic/
これが一般的に使われるシーンだが、最近重要視されている動かすシーンがある。
部下が上司を動かす「ボスマネジメント」だ。
今回はここに着目した記事を書きたい。
ボスマネジメントとは何か?
ボス・マネジメントという言葉を聞いたことは?内容は言葉どおり上司(BOSS)をマネジメントするという考え方だ。
一般的マネジメントとの差は、部下の目標達成のためにその上司の働き方をも動かすという方法論のことを指す。部下が能動的に働きかけながら、仕事の進捗をスムーズにすることで、上司とのコミュニケーションや環境を改善していくということだ。
ボスマネジメントの意味
通常の会社組織では、上司に不満があったとしても不祥事が発覚しない限り、そう簡単に人事異動などはありません。不条理な態度の上司とも付き合っていくしかないという現状が多いだろう。
そこでボスに対して積極的なアプローチの仕方、コミュニケーションの取り方を確立して自分の仕事の効率を向上させることがボスマネジメントの目的だといえる。
ボスマネジメントのポイント
ボスマネジメントを行う際には、自分の上司がどのような性格であり行動様式があるのかを観察しながら、自分にとって最適な行動を採用するというのが主旨になってくる。
つまり上司を有効活用しようとういう考え方だ。
そこでボスマネジメントを取り入れる際は、次の5つのポイントを押さえておくことが大切です。
ボスマネジメントのポイント1:的確な「報・連・相」
上司とは信頼関係を築くことが第一優先。普段より密なコミュニケーションを取りながら、業務状況を把握していくことが重要だ。必ずしも上司のご機嫌を取れということではなく、具体的に報告や連絡、相談などの基本を忘れないように確認しあっていく体制を整えていくことが一つのポイントとなる。
なお、的確な「報・連・相」は基本だが、なによりのポイントは顧客と上司、上司の上司と上司といった関係を客観視する「複眼視」が重要。相手のことを理解しようとするとこのスキルが身についてくる。
これはクライアントに対する提案や同僚へのプロジェクト管理にも使える技術なので特に重要だ。
ボスマネジメントのポイント2:上司の好みを知っておく
ボスマネジメントとは、上司の命令に言いなりになってその場しのぎすることではない。自分から積極的に働きかけることだ。これは上司に限ってのことではなく、人間関係を築くための原点だといえる。
あなたのボスだって人の子だ。当然好みというものがある。そこを踏まえることは
信頼を勝ちとるための重要な方法となるだろう。
ボスマネジメントのポイント3:相手の状況を汲む
ボスマネジメントのポイントとして普段から心がけておくことは、上司の日常のルーティーンを配慮してみるという点です。誰にでも都合があります。何かを話しかけたくとも手が離せないような状況もあり得ます。
そのような時に自分の一方的な相談事を投げかけてしまったら、上司も感情的になってしまう可能性も高いと言えます。時を見る事は大事です。
ボスマネジメントのポイント4:当事者意識をもつ
失敗を外部の仕業にする人は言い訳をしてしまいます。言い訳をする部下に対して、大概の上司はいい気分はしないはずです。
もしそれが仮に自分の仕業ではなくても、関係のない誰かに責任を押し付ける表現をしてはなりません。その後あなたへの心証を害する要因に繋がりかねません。そうならないためには、前向きな意見や提案を日常から示すようにしましょう。
ボスマネジメントのポイント5:コミュニケーション
ボスマネジメントでは部下の側である自分から能動的に働き掛け、アプローチを変えていく柔軟さが大切です。これらはすべて人間関係構築に欠かせないコミュニケーションの手法です。
苦手で嫌いな上司を避けたい思うはずです。しかし避けることばかり続けているとその感情が上司にも伝わってしまいます。かえって関係を悪化させることになりかねません。
上司を戦略的に活用し組織全体を最大化するのがボスマネジメントのポイントだ。
ボスマネジメントの始め方(ファーストステップ)
ボスマネジメントのポイントをいきなり全部行うことは難しいと思うので、初期に実施するプロセスを3つに絞ってみた。
- 上司を理解する
- 自分自身を理解する
- 関係構築のあり方を探る
この3つがボスマネジメントの最初の一歩となる。
1.上司を理解する
上司の目標・目的、強み・弱み、ワークスタイル
2.自分を理解する
強み・弱み、ワークスタイル、上司への依存傾向
3.関係構築の在り方を考える
自分のニーズ・スタイルに合わせつつ歩み寄る
上司の時間と資源を有効活用する
人を動かす5ステップ
最後にボスマネジメントと一緒に理解しておくとよい、人を動かす5ステップを紹介する。
この手の手法は実は多数あって、3ステップとか7ステップとか存在する。要はそれぞれ「人」の定義が違うから起きているようにみえるが、その中でも今回はビジネス現場における私のおすすめのステップをまとめたので紹介したい。
- あるべき姿像を描く
- 状況を分析する
- スタンス・ポジションをとる
- アプローチの仕方を考える
- 実行する
順に説明する。
あるべき姿像を描く
あるべき姿とは、よくTOBE像と呼ばれるものの事を指す。
具体的には、志、大目的、goalなどといわれるもので、戦略の最終成果を指す。
状況を分析する
相手との関係・状況
自分との関係
制約条件
等を整理する
スタンス・ポジションをとる
戦う、同調する、手伝う、とりあえず見る等。
自分のポジショニングをどこに置くのか事前に決める
アプローチの仕方を考える
具体的な実効策
社会的な要請
印象管理
論理的な抜け漏れを防ぐ
実行する
リスク
トライ&エラー
上記5つのプロセスは、必ずしもすべてじっくり検討する必要はない。すべてのプロジェクトでこれができるわけではない。ただ、知っていてスルーするという考慮ができれば、パスすることは大きな問題にはならない事がほとんどだ。柔軟な使い分けが必要になる。
以上ボスマネジメントから人を動かすテクニックまでをまとめて整理しました。
皆様のマネジメントの参考になれば幸いです。ご意見ご要望はお問い合わせからお待ちしております。