パス・ゴール理論とは何か?リーダーシップの在り方を紐解く!

2019年9月1日2.コミュニケーション

パスゴール理論
パスゴール理論イメージ

パス・ゴール理論とは、リーダーシップの一つなのだが、どんなものだろうか。
誰が考えたものなのだろうか。

この記事ではリーダーシップ論の1つであるパス・ゴール理論について紹介する。

パスゴール理論の定義
(Path-goal theory of Leadership)

これはリーダーシップの行動の仕方を定義した理論で、ハウス (R.House) が1971年に提唱した。
リーダーシップ条件適応理論の1つとされている。
リーダーシップの本質は「メンバーが目標(ゴール)を達成するためには、リーダーはどのような道筋(パス)を通れば良いのかを示すことである」という考えに基づいている。

つまり、「メンバーの目標達成を助けることはリーダーの職務であり、目標達成に必要な方向性や支援を与えることはメンバーや組織の全体的な目標にかなう」ということになる。ハウスは、まずリーダーのリーダーシップ・スタイルを指示型・支援型・達成型・参加型の4つに分類した。

パスゴール理論の内容

パスゴール理論はリーダーシップのスタイル

リーダーシップのスタイルについて説明する前に、少しリーダーシップ論について説明する。

リーダーシップのスタイル


リーダーシップとは以下3つの型があるといわれている。

  • 特性型・・生まれ持った資質を必要とするもの
  • 行動型・・行動を把握して説明すれば育成が可能なもの
  • 条件適合理論・・現場の状況にあわせてリーダーに求められる特性が変わるもの

この中で条件適合理論が分かりにくいと思うので、深堀りをする。

条件適応理論とは

リーダーシップ条件適応理論とは、1960年代の終わり頃から発展してきたリーダーシップ論の1つの潮流。リーダーシップ特性論やリーダーシップ行動論のように、2・3の特性や望ましい行動を分離するというものではなく、全ての状況に適応されうる唯一最善の普遍的なリーダーシップ・スタイルは存在しない、という考えに基づいて、リーダーの特性や行動と状況の関係を明らかにしようとした。ある状況のもとでは、あるリーダーシップ・スタイルが適切だったが、他の状況においては、より適切な異なったリーダーシップ・スタイルが存在するという考え方のこと。
代表的な理論としては、フィドラーのコンティンジェンシー・モデル、パス・ゴール理論、SL理論がある。

パス・ゴール理論とはリーダーシップ・スタイルの一つだ。

リーダーシップのスタイルとタイプ

ハウスは、リーダーがとりうる主な行動には、「指示型」「支援型」「参加型」「達成志向型」の4つのスタイルがあるとしている。

そして、リーダーのタイプは

  • 指示型・・・・目標とgoalを指示して達成させる
  • 参加型・・・・ビジョンに対しアイデアを募集したり意見を聞いてgoalを達成させる
  • 支援型・・・・自立性を生かし、アドバイスをする
  • 達成志向型・・・ビジョンに対して達成しると評価や業績があがると動機づけをする

に分けられる。

そして、これら4つのリーダー行動が、それぞれどのような条件下で有効となるかは、下図のように考えられている。

リーダー行動の有効なシーン


指示型は曖昧なgoalに対してコンフリクトが発生していたり、自立性が高くない場合
参加型はGOALが明確で職務権限がきちんと分かれている場合
支援型は部下の自立性やモチベーションが高い場合
達成志向型・・・困難で曖昧なgoalに対して達成を動機づけたい場合に

詳しく説明すると以下のような図になる

指示型や達成志向型等タイプにわけて、リーダーシップを発揮していくモデルとして参考になる

パスゴール理論は「部下がうまく目的(ゴール)を達成するために、どのような過程(パス)をたどるべきかを把握して有効な働きかけをする」という立場を取とり、モチベーション理論と結びつけられる考え方を持っています。

現在でも続くリーダーシップ研究として「リーダーシップの有効性は状況に応じて決まる」というのが研究者の共通の認識となっています。ある状況下で優秀なリーダーシップを発揮できる人材であっても、状況が変わればリーダーシップを発揮できない可能性があります。

採用や教育研修においても、どのような状況下であればリーダーシップを発揮できるのか、人材の強みと弱みを理解することが重要です